父親が育児休業をとるとどうなるか?実体験を交えてお伝えします
皆さんは育児休業と言われてどのようなイメージを持ちますか?
ぱっと思いつくのは女性が取得するイメージですよね。
しかしながら男性も育児休業をすることは可能です。
かくいう私も約半年間育児休業をしたことがあります。
育児休業をするとどのようなことが起こるのか、実体験を交えながらお伝えしたいと思います。
育児休業とは
基本的に生まれた子供が1歳になるまで育児休業をとることが可能です。
その後、1歳6か月になるまでは延長が可能で、2歳になるまでは一定の条件のもと、再延長が可能です。
詳しくはこちらのサイトがよくまとまっていますのでご覧ください。
父親も育児休業をとることができるの?
育児休業を取得することができる対象者は以下のとおり定められています。
「育児休業」をすることができるのは、原則として1歳に満たない子を養育する男女労働者です。
原則として1歳に満たない子を養育する男女労働者と記載されていますので、もちろんのこと父親も取得することが可能です。
しかしながら、全ての労働者が対象なわけではありませんので注意が必要です。
※有期雇用契約を締結している労働者や労使協定締結による適用除外者は対象外となる場合があります
男性の育児休業取得率は
男性の育児休業取得率は次のとおりです。
男性の育児休業取得率は5.14%
引用:厚生労働省「平成29年度雇用均等基本調査」
約20人に1人しか育児休業を取得していないことになります。
子供が産まれてすぐは、お母さんも体力が低下していますので、お父さんの手助けが必要になってくるかと思います。
里帰りできる場合は祖父母の援助を受けることができますが、里帰りできない場合は夫婦で助け合って育児をしなくてはいけません。
なぜ男性の育児休業の取得率が低いのか
男性の育児休業取得が進まないのは次の2点の理由が考えられます。
・育児休業を取得したくても取得したいと言えないから
・育児休業中に給料が無くなってしまうと生活できないから
育児休業を取得したくても取得したいと言えないから
これについては自分が1人抜けてしまうと仕事が回らなくなったり、そもそも育児休業を取得したいと言い出せる環境にない場合があります。
また、今後のキャリアパスを考えると、育児休業の取得をためらってしまうかもしれません。
育児休業中に給料が無くなってしまうと生活できないから
これが理由の場合も多いのではないでしょうか。
育児休業期間中の給料が支払われないのみならず、ボーナスの算定にも影響する場合があると思います。
また、場合によっては退職手当の算定にも影響するかもしれません。
しかし、会社員の方であれば雇用保険に加入していますので、基本的には育児休業給付金が支給されることになります。
育児休業給付金とは
育児休業給付金の概要や支給条件についてもこちらのサイトがよくまとまっています。
支給金額は直近6か月の賃金を180で割った金額が育児休業開始時賃金日額として計算され、その日額に育児休業取得日数をかけた金額が支給されます。
ざっと半年までは67%、それ以降は50%といった感じでしょうか。
仮に直近6か月の間に繁忙期を含んでおり、残業代が多く支払われていた場合、賃金日額も高く計算されることになります。
私も育児休業取得前に年度末年度始めを挟んでいたため、賃金日額は高めに算出され、育児休業取得期間中も生活にさほど困りませんでした。
育児休業期間中の生活
育児休業期間中は常に子供と過ごす生活でした。
この時期は妻も育児休業を取得していたため、手が空いているほうが必要なことをする、といった状況でした。
おむつをかえる、ミルクをあげる、泣いたらあやす、寝かしつけるなど、初めてのことだらけでしたが、時間があった分積極的に取り組むことができました。
また、仕事から離れているため気持ちに余裕ができ、今まで取り組めなかった家事にも取り組むことができました。
些細なことですが、買い物や掃除、洗濯、食事の準備など、育児休業中に妻から教わったことはとても多いです。
育児休業の思わぬ効果
育児休業を取得したことによって、給料・ボーナスも一時的にストップしましたが、思わぬところで副収入を得ることができました。
それは住まい給付金です。
住まい給付金の概要については以下のホームページを参照ください。
住まい給付金は住宅取得時に給付できる助成金のことですが、収入に応じて給付金の額が異なる仕組みとなっています。
私は一戸建ての住宅を購入したのですが、たまたま育児休業を取得した時期が住まい給付金の収入算定時期と合致したために、当時の最大の給付金額30万円を支給されました。
計算して育児休業を取得したわけではないのですが、育児休業を取得された方で住宅の購入を検討されている方は参考にしていただければと思います。
まとめ
育児休業をとることで子供とかけがえのない時間を過ごすことができると思います。
また、配偶者の方の育児負担を軽減することも可能です。
さらに育児への関わりが積極的になることで、仕事以外に新たな役割を見出すことができます。
以上、父親の育児休業について、体験を交えてお伝えいたしました。
本日もご覧いただきありがとうございました。